脳動脈瘤を指摘された受診者における上部消化管内視鏡検査の安全性についての研究

研究責任者

京都大学医学部附属病院
先制医療・生活習慣病研究センター 山田 敦

施設責任者

〒107-620 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウンタワー6F

医療法人社団ミッドタウンクリニック 東京ミッドタウンクリニック 古川真依子

研究の目的

脳動脈瘤のある方や脳動脈瘤の疑いがある方に対して、上部消化管内視鏡(いわゆる胃カメラ)検査を安全に受けていただけるかどうかを調べるためにこの研究を行います。

研究期間

この研究を実施する期間は、2017年の倫理委員会で承認された日から2018年9月までの予定です。

研究の概要

脳動脈瘤は破裂するとくも膜下出血をきたして生命にかかわることもある病気です。小さい動脈瘤が破裂する危険はそれほど高くありませんが、胃カメラ検査によって動脈瘤の破裂を助長されるかどうかについてはまだ分かっていません。
この研究では、2014年4月から2016年3月までにハイメディックミッドタウンで人間ドックを受けられた受診者と2016年6月から2018年5月までにハイメディック京大病院で人間ドックを受けられた受診者の中で研究への参加や学術目的での個人情報の利用に同意された方を対象として、脳動脈瘤のある受診者に対して胃カメラ検査を行った場合にくも膜下出血などの偶発症を起こしやすいかどうかを調べる予定です。このために検診の目的で電子カルテなどに記録された胃カメラや頭部MRI検査を含む情報を収集して、研究に使用します。

最近では、人間ドックなどで脳MRIと胃カメラ検査をともに行うことも多くなっており、未破裂脳動脈瘤のある患者さんに対しても胃カメラ検査を安全に行うことができるどうか調べることは、重要な意義があると考えて、この研究を計画しました。

倫理審査委員会での審査と研究機関の長による承認について

この臨床研究は、京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院医の倫理委員会の審査を受け、研究方法が医学的に適切であり患者さんの人権が守られていることが確認され、研究機関の長(医学研究科長・附属病院長)の承認を受けています。

利用する情報について

この研究に用いられる情報は個人が特定されない方法で収集され、京都大学医学部附属病院および東京ミッドタウンクリニックの内部で厳重に管理・保存されます。収集される情報には、年齢や性別、過去にかかったご病気など受診者に関する情報、大きさや場所、個数など脳動脈瘤に関する情報、検査の方法や検査前後の血圧、偶発症の有無など内視鏡検査に関する情報などが含まれます。

研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧について

この研究の対象となる受診者ならびに受診者が未成年の場合には保護者の方は、研究に参加されている他の受診者の個人情報の保護や研究の独創性の確保に支障が生じない範囲内で、研究の計画や方法についての資料を入手し閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下記の照会先にご連絡ください。

この研究への参加の拒否について

研究の対象となる受診者ならびに受診者が未成年の場合には保護者の方からのご希望があれば、その方の診療情報は研究に利用しないようにします。この研究への参加を希望されない場合や、ご質問がおありの場合にはいつでも下記の連絡先までご連絡ください。

照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先

〒606-0807 京都市左京区聖護院川原町54

京都大学医学部附属病院先制医療・生活習慣病研究センター 山田 敦

Phone:075-754-0073/FAX:075-754-0076

京都大学医学部附属病院 総務課 研究推進掛

Phone:075-751-4899 Email sensei@kuhp.kyoto-u.ac.jp